2009年7月14日(本部長通信604)
今日の科学

 最近の量子力学は、物質究極的原因的要素がエネルギーであり、その出所も明らかにしようとしているのです。見えないエネルギーの中に、愛とか善とか、生死の禍福、そのような世界までも科学的に実証されてくるのかもしれません。
 ともあれ、どんな究極の内容が分かったとしても、人生を歩むのは私達ひとりひとりであります。極真会館に入門している皆様は確実なことを表現するならば、空手の修練をしているということです。
 私達は、極真空手という修行を通じて、作品を鑑賞しているのです。つまり、空手の究極の姿を見つめることができるのです。修練を積み重ねた先輩の姿、あるいは創始者の姿から、人間の何たるかを憶測することができるのです。
 究極の空手道を追及した人間性、その心情、愛、人格、そのエネルギーと作り方と鍛え方、無限大の能力の出し方という方法も身につけることができるのです。空手修行の精神と肉体、その完全同一要素の人格体がいかなるものなのかを測り知ることができるのです。
 基本から始まり、移動、型、組み手と練習は始まるのですが、目指すべき共通の法則があるのです。初心者であろうと、上級者であろうと、目指すべき方向性が極真空手ではしっかりしているのです。
水が水蒸気になったり、氷になったりするように、熱くも冷たくもしながら、修練されながらいつの間にか、目指すものが決まってくるのです。でも水は水であるし人間は人間であるように、本質的な変化はしないのですが、充実した人間性が現れるのです。