2009年7月7日(本部長通信597)
極真空手を学ぶ理由
極真空手道を通して、人生観、結婚観、家族観そして、それを通しての地域社会観、国家を超えて世界観を見出してほしいのです。道場の狙いはそこにあります。師範は、ただ押しつけでなく、自分で考え検討することを望むのです。
たとえば人生観ですが、空手道を通じて心の葛藤・対立・闘争を課題にし、越えていくことを願うのです。人生に付きまとう家庭破壊、たとえば離婚や不倫など数多くの問題が横たわっています。さらに、青少年の淪落、これは保護司をしているので目に余るものを体感してしまうのです。
さらに、エイズ問題、今大学を始めあらゆるところで蔓延している薬物乱用問題、社会に出てからの労使問題、さらに世界に目を向けていけば、お隣の国の38度線の国境問題、ロシアのグルジア局地戦争問題、イラク・アフガン問題、思想問題、環境問題、食糧問題と数えれば限りなくあります。
今、現実に指導者が、政治の世界であったり、経済界であったり、学界であったり、言論界であったり、あらゆることを検討していますが、結局その場限りの内容の対処療法になってしまうのです。だからどうするのかというと、より高い精神レベルの開拓を空手道としての切り口から検討すべきなのです。