2009年6月20日(本部長通信581)
父親の子育て奮闘記
長女順香(6)

 順香が小学二年生の時に、私は大学院へ入学式を迎えました。経済学部での成績が首席近くでの卒業でしたので、学部推薦ということとなり、見事に合格が決定していたのでした。大学院の指導教授は高橋志朗教授で、今でも尊敬させていただいて生涯の恩師であることは間違いないのです。電話や手紙で呼ばれたらいち早く駆け参じる気持ちです。
 大学院のイベントで、サクランボ狩りに一泊二日で山形に行くのですが、順香を含めて子供たち三人も連れて行くのです。教授の娘さん二人も参加しているので、格好の遊び相手になっていました。そんな縁もあって、師範代をしていた仙台道場では教授とお子様達も極真空手に触れてくださったのでした。
 サクランボ狩りの一泊二日の温泉宿のホテルでは順香は一睡もせず、朝まで遊びまわっている様子で何とも元気旺盛な野性味あふれる子供に育ってきたという感じでした。パワフルな体力はもとより、集中力の徹底した姿は親も舌を巻きます。
 さらに、夏になると、網地白浜へ、船で島に渡って数日過ごすのです。子供たちは民宿で海を満喫しながら四年間はそこで毎年過ごしました。大学院の学生がほとんどなので、順香の勉強姿勢はこの時、大学院まで行ってお兄ちゃん・お姉ちゃん達と勉強したいというような気持ちになったのではないかと推測するのです。
 順香の小学生時代と、私の大学院四年間の期間が一緒になっているので、学問の何たるかの漠然とした環境はあったのではないかと思うのです。そんなわけで、よく勉強をしていました。さらに、空手から始まってスポーツも上手で、水泳は県で七位になっていました。