2009年6月14日(本部長通信575)
家族(7)道場は心の訓練所

 道場の稽古も心を離れては訓練することはできません。自分が師範だとしても、あるいはなんかの権威を持っていたとしても心の喜びを表せるところがなければ生きてはいけないのです。自分が率いる道場生や指導者のメンバーが心の満足を得ることができなければ何もなりません。それは、道場という心技体を訓練するところにおいて感じることができなければならないのです。極真空手は実に素晴らしいですね。
 道場で、極真空手を実践して喜んでいる自分を、人に誇れるようでなくてはならないのです。その喜びは二次的に、あるいはついでに付き合いで喜ぶようであっては何の意味も果たせないのです。師範がどんなに偉くとも家族的な道場のつながりがなければ、本気で喜ぶなど程遠い話です。
 道場を代表する教育機関の極真会館を中心とすることで、受けるべき恩恵が大きいことは言うまでもないのです。みんなで、道場生にあらゆる空手のなんたるかを指導し、精神的な発展を助け、それで、情緒的な側面を啓発させようとするのです。
 それでは、極真会館の道場とは一体何でしょうか。社会的な礼儀、正しい生活、あるいは将来の生活舞台を中心として訓練するところなのです。道場は社会生活のために実験的な訓練所といっても過言ではないのです。かといって社会生活で終わるのではなく、家庭から社会まで、すべての事を訓練してどこにいくかというと、皆さん考えてください。道場も社会の為の貴重な人物を養成し、多くの人にとって必要な人物を育てなければならないと思うのです。