2009年6月6日(本部長通信567)

人生劇場(8)他道場と違う生き方の我々

 私たちの生き方は、特別な生き方なのです。道場生を家族と思っているのです。未来の世界の先駆けだと思っているのです。その世界の根本を掘り起こしてみると、簡単な原則なのです。お互いが思いやる人たちだけが生きる生活をしていく世界なのです。そのような形式を道場では訓練しているのです。
 ところが、他の道場の先生方とは違う点があるのです。ただ強さや技術を身につけていく道場とは違うのです。道場の稽古で一番重要視することは、相手を思いやる心の育成に他ならないのです。人間の行くべき道を思いやりに、設定している道場なのです。
 そこで、イモ洗いが始まるのです。生活環境、家庭環境の違う道場生が、入門して稽古を始めるのです。異なった習慣が当然露出するのですが、ここからが、道場の訓練方法なのです。人間として本来求めてしかるべき内容を得るための資格者を練磨させ、訓練させるのです。人格を高いレベルまで引き上げるための稽古が始まるのです。
 このような人間性を育てるための道場であって、思いある人間になりなさいという原則を曲げることができないのです。それゆえ、道場では何を教えなければならないかというならば、思いやることのできる人間になりなさいという原則を強調しなければならないのです。
 だから他道場の先生方に対しても私たちの姿勢は「柔和謙遜であれ」というのです。さらには、自分から奉仕することができるよう努力せよと訓練するのです。師範も、どんな他道場のわがままな態度にも屈することなく柔和謙遜を貫くのです。決して上から見下さないのです。

人生劇場(9)人生最高にいきましょう
 我が道場では、人生最高の道を指導します。勝負の世界だけではないのです。師範が最も誇れるのは指導の先生方はもちろん、先生方は家族として素晴らしいのです。指導の先生方は、道場生を愛しているのは当然のことながら、家族を大切にしているのです。道場の指導に人生の行くべき「最高の終着駅は家族だよ」と何度も指導します。
 人生の行くべき道は、無限に輝く家族を探し出すことであると結論づけています。どんな苦労してでも、失っていけないものは家族であり、死んでも絶えず家族の愛情を探し出す道を行く人が最高の人生であると教えているのです。
 師範の欲望は無限です。その欲望の果ては、我が家族を占領することです。その中で最も貴い愛情を占領することなのです。逆にいえば愛情さえ占領すれば家族は最高なのです。それで家族は私のものとなり、私は家族のものとなるのです。
 そのような家族を築くために今も奔走中の師範です。妻の前で寝そべっていれば、天下のあるすべての存在は、よく見えないはずがないのです。すべての存在が、師範のために存在しないものはないと感じられるのです。それゆえ、妻の前に寝そべる私は、愛で充満しているのであり、すなわち愛情あふれる家族が師範の欲望を満たす最高の対象なのです。