2009年5月4日(本部長通信534)
極真空手における倫理(6)徳目


 宮城県本部の今まで八年間の歴史を振り返って見て、多くの人たちが極真空手に触れてきました。入門した人たちは、武道の本質に触れていくのです。どのように継続していくかは道場生本人次第にしているのです。なぜならば、強制したとしても本当に極真空手が身につくものではないのです。原則から考えると、本人の意思を尊重した均衡関係を形成しようとするのが道場なのです。
 道場を通して空手の技を学んでいくのですが、その結果の徳目があるのです。純粋、正直、正義、節制、勇気、知恵、克己、忍耐、自律、自助、公正、勤勉、清廉、潔癖等、であります。空手道を追及することが、自然の法則のようなものに行きつくのです。
 それは、宇宙の縮小体のような家庭で形成されるといってはばからないのです。それを強化育成していくのが道場の使命であります。指導者の実体を道場生に空手という切り口から理解してもらい、本質へ導こうとするのです。
 師範は、今までも、これからも、指導することに一生懸命になります。それが師範のミッションであると感じるからなのです。人生の第四コーナまわろうとしている今、すべてを道場生に投入して人生の集大成を図ろうとするのです。五十数年の人生のすべてを今日の一日に投入するのです。