2009年5月2日(本部長通信532)
極真空手における倫理(4)秩序


倫理を論ずるのでありますが、一定の位置から一定の目標に向かうのです。すなわち、家庭という愛の形式が倫理を生み、家庭の秩序になるのです。その意味では倫理は秩序を離れて成立することができないのです。私たちが忘れてはいけないことは、倫理秩序に違反してはいけないことなのです。
その意味では、あらゆる分野で展開されています。最初に生命倫理、神経倫理、医療倫理、環境倫理、経済倫理、情報倫理、動物倫理、その他、応用倫理などが挙げられます。
ところが、今日、既存価値観に差異が生じているのです。価値観の相違が現代社会に現れているのです。たとえば、営利を営む主とするネットやマスコミが官能的な刺激を青少年に与え、性の秩序の崩壊をもたらし、神聖性は跡かたも消えうせてしまっているのです。
このような性秩序の混乱は直接的には、家族の秩序の崩壊をもたらしてしまうのです。さらに、必然的には、社会秩序が混乱することになるのです。私たち武道を実践している者としては、しっかりとした秩序ある倫理を提唱したいものです。