2009年5月1日(本部長通信531)
極真空手における倫理(3)実現過程


家庭が倫理の原点になるのです。まさに愛情の表現に必要なのです。師範が、結婚して家庭を持つと、仕事に対する活力、責任感、視野が独身時代と比べると大きく変ったように思えるのです。仕事は応援してくれる家族のためという要素が強くなりました。師範の愛が分化して、祖父母、妻に、子供たちにと充満して流れていくのです。
実に家庭は、豊かさを追求してくれるのです。結婚の意味が次第に分かりかけたのも今日この頃です。私にとって家庭はパートナーであり、自分の人生を無限の可能性に引き上げてくれるなにものでもないのです。私の結婚に後悔はないのです。家庭は私の場合、祖父母、妻、子女が私の愛の対象でありこの三つの方向に倫理基準が立てられるようになるのです。
一つの方向性としての妻に対してですが、私にとっての妻は愛する者であり、母のようであり、姉であり、妹であり、友達でもあり、日々の戦いでのパートナーでもあるのです。結婚して一緒に暮らし始めると、恋愛時代のように美辞麗句ばかりは言わないのです。日々の生活の中で些細なことでお互いの価値観に違いが明確に表れるのです。
お互い全く違う環境の下に育ったがゆえに、価値観にズレが生じて、気まずくなることもあるのです。そういうときこそ、お互いのことを分かり合える良い機会なのです。それが成長にもつながるのです。