2009年4月26日(本部長通信526)
アメリカ滞在四日目
別れは辛いものがあります。例えわずかな期間の稽古でも、心の絆は残るのです。一人ひとりの顔の表情が脳裏に焼き付いてなりません。国境を超え、人種を超えた出会いは、極真空手で味わう醍醐味です。同じ場所で、同じ時間に、同じ汗をかく喜びは、まさに地上の生活の楽園です。
手塚グループにはボスはいません。ただ、親がいて、面倒を見る兄がいて弟がいる関係なのです。さらに、今回はプエルトリコから多くの姉たちと妹たちも参加してくれました。これらの人たちは、日本人が威張り散らす姿は見たくないのです。今までの極真空手の人間関係は上下関係で思いやりのある心の交流は少なかったようです。それが手塚グループでは全く違っているので関わってくる国々のメンバーは大喜びということになるのです。
ホテルを出るときは、共に再会を誓って握手でした。空港へはプエルトリコのメンバーと一緒でしたので、熱いものがありました。忘れることができない人々として別れを惜しむ私たちでした。極真空手道はこんなに世界に浸透しているとは驚きを隠せません。実践という本物を目指して切磋琢磨する人々の群れは、今後の未来が明るくなると確信するのです。
空港についても、アメリカの責任者であるハミルトン先生は一緒に付き添ってくれました。英語が達者でない私たちであるので、あらゆるトラブルを想定して面倒を見てくれるのです。さらに、手荷物検査を終えて、出国する時には、会長から私の妻へ、ヘルメスのクリームの贈り物がありました。細かい配慮に感謝する思いです。私もみんなにお土産と思いましたが、いつものチョコレートに落ち着いてしまいます。さあいよいよ飛行機は日本へと帰路に向かいます。