2009年4月25日(本部長通信525)
アメリカ滞在三日目


 この日の朝は、体不調が嘘のように過ぎ去って快調な一日の出発であります。NYはもちろんのこと、カナダ、プエルトリコの各方面から極真メンバーが次々に到着です。朝食のときは、各地域のメンバーが楽しそうにしています。会長から私へと挨拶の波が押し寄せてきます。空手という一つの媒介がこれほどまでに人種を超えてして親しくなるのだと感慨深いものがあります。
 早速アラン先生のレクチャーの始まりです。基本を独特な型のように組み立てた稽古になっていました。バラエティに富んだ稽古は、決して誰も飽きさせません。総勢60名を超えるメンバーが極真空手道に陶酔していました。空手の修業的側面と全体の調和が何とも言えないほど整った稽古に、人種を超えて感動を与えているようでした。
 カナダはステファン先生です。ドイツ人で几帳面な性格の人です。家族と一緒に到着です。ミッシェル先生の下で歩んでいましたが、ミッシェル先生が極真空手から一時離れてからのカナダの責任者として自覚新たに認可された人なのです。
 プエルトリコは、ポール先生でした。いろいろな武道を嗜んだようで空手以外にあらゆる関節技や寝技を繰り出した稽古は、とても日本人らしい息遣いを感じさせられました。この団体がこぞって入会です。カリブの海に浮かぶ多くの島々の極真メンバーの入会ということになりました。    
 地元NYのハミルトン先生は、黒人の先生です。生徒も黒人のメンバーが多いのです。今回のオバマ大統領が就任したこともあってか、ハミルトン先生のメンバーは自身と誇りを持って稽古に臨んでいるようでした。
素晴らしい極真空手メンバーとの出会い、この気持ちを何で伝えようかとパソコンに向かっているのですが、言葉は思うようには出てこないのです。いつの間にか、忠実な手塚会長の一番弟子になった気分をかみしめているという現状です。会長を裏切らない歴史の第一弟子であり、出発者としての誇りを持ってアメリカでの稽古を過ごしました。