2009年4月21日(本部長通信521)
最近の聖義


 東北柔道専門学校の一年生で赤点教化を三科目取っていました。その内の一科目は前期赤点、後期も赤点ということで救われることなく、消滅してしまいました。残りの二科目に全てを投入して救済の試験に趣く羽目になってしまいました。進級条件は、二科目までの赤点しか許されないということなので、今回の追試の取り組みは半端なものではなくなっていました。
 学校からの通知が親に来て、母親は息子に対してどうするのかという詰問攻めになりました。父親の私は、息子との協定に入ります。早速夜の10時から12時までの二時間を父親とともに学習時間を持つということにしたのです。赤点という現実に息子も渋々参加です。不得意科目の攻略が始まりました。追試に向けてどのように戦っていくかの戦略が練られ、必死な息子の姿が現れました。
 その勉強の甲斐があって、無事追試通過でした。息子の今の柔道整復師の学習動機は、空手の子供たちが怪我や、いざ何か事故があったときに対応できるようにということでした。道場の子供たち思いが、今の勉強の推進力になっていることは嬉しいことなのですが、ちょっと速度が遅いのが親として心もとないのです。専門学校の目的が、柔道整復師の国家試験合格が目的なのです。
 しかし、空手指導に関しては、目に見張るものがあるのです。若干二十歳、これから自分自身に、どんな課題を懸けて戦おうとするのか親としては興味深いものがあります。確かに、最近は、自分の意志をしっかり持って何かを成し遂げようとする強い気持ちが現れてきています。大人に変身しようとする息子、大切な日々を過ごしてくれるように願いながらの私の日々です。