2009年4月14日(本部長通信514)
武道における教育論(4)理念
極真会館手塚グループの教育の理念は、「家族」「対話」「自然」という三つの内容を打ち出しています。つまり、道場生が成さなければならないことは、道場でしっかりとした人格を形成しなさいということになるのです。人間として恥ずかしくない人物を目指すのです。
次に、夫婦となって、家庭をつくることができるように、夫婦の調和が備わるように教育するのです。ある意味で、私たちは、強いだけの人間不適格を作るつもりは毛頭ないのです。人間生活が営まれる人格像を指導者は道場生に要求するのです。
最後に、「自然」という内容は、環境にやさしい人になれということです。エコ社会の実現なのです。つまり、愛情を持って生活環境を形成し、あるいは、創造し、自然を管理する能力を身につけることなのです。この三つの内容が教育の理念の柱なのです。師範は人生で早くに実践し、意義づけ、価値づけをしたのです。ここまで追及して生きている人はまれだと思いますが、実践しました。単純なことです。当たり前のことです。ここに行きつくために、結構骨ある青春時代を過ごしたような気がします。何と言っても極真会館ですから。