2009年4月11日(本部長通信511)
武道における教育論(1)提案

これからの、主役であるべき子供たちを極真空手道を通して養成する問題が、緊急の課題として提起されるのです。特に、青少年問題が大きな問題になりつつあるのです。というのも、今日の混乱する社会で、子供たちが正しく育成されるためには、道場の指導者が、方向性を提示しなければならないということになります。師範の場合、武道という道を中学時代から柔道ということで触れていたのです。武道精神が根底に流れているのです。
道場の指導者として師弟の道を崩壊させることなく、指導者としての威厳を失墜させてはならないのです。それは、私の柔道環境が良かったので自分があると思えるのです。昨今の教育現場の現状としては、知識の売買場所となり、塾が乱立し、指導者は商人化に傾きつつあります。私の中学時代は学校が唯一で、担任の先生を一番信じることができた時代でした。
武道における教育は、基本的には子供たちが親を喜ばせようとするところにあると指導します。すなわち、愛情関係が教育の原点であり、両親の人格に似せて、家庭を形成し、環境と人々を愛しながら、社会秩序を形成し、平和な愛情あふれた家庭を通じて生活することを願うのです。私の家庭は貧乏でしたが、逞しく育てられました。当然、朝は新聞配達であり、夕方は家事の手伝いということでした。
師範の経験から、武道で要求される教育とは人間が家庭を維持し、幸福感を達成することに重点が置かれるのです。この教育こそ普遍妥当、恒久不変の教育の原点になるべきなのです。