2009年4月4日(本部長通信504)
夫婦生活の実際と理念(6)

 私の新婚生活は、ただの日常生活にならないように心掛けた生活でした。最高の芸術を実際に展開できる生活であり、最高の文学を実際に展開できる生活であろうと考えました。夫婦の愛情が最高の芸術作品になるべきであり、夫婦生活が最高の文学作品であり、その感性の結果あらゆる芸術作品に触れた時に最高の感動が得られるのではと思えるのだと結論づけていました。
 さらに、人はいつも刺激が必要です。幸福は、刺激なしには得ることができないのです。衣食住でいうならば、食べる食事も、着るものも、住む家もそれは最高の刺激を与えられるのです。食事のことだけを例にあげるならば、おなかが空いていてこそ食べる喜びはひとしおです。
 夫婦の間でもいつも新しくしなければならないと思っています。朝家で愛の抱擁で出発し、帰宅して妻に会うときは新しい自分として成長して帰ろうとするのです。夫婦間の愛は特に新しく新鮮でなければならないと思うのです。それゆえ、お互いが見れば見るほどもっと見たいし、一日中共にいたいと思うのです。そのために、自分を研究し、妻を研究しなければならないと思うのです。
 愛は永遠なのです。夫婦は二つではなく、一つなのです。男女の間で愛が結ばれたなら地上で百年は共に生きなければならないと思うのです。身体は二つですが、一つになる心で一体となるのです。