2009年4月3日(本部長通信503)
夫婦生活の実際と理念(5)

 師範の、夫婦としての出発は、新婚旅行でした。夫婦愛は、毎日が嬉しく、一度手中に収めたら、うれしくて手放したくはないのです。私の努力では、生命の根源は支配することはできないのですが、私の生命の動機や過程、最終的に臨終の時まで動かすことができるのは夫婦愛であろうと思うのです。
 私としては、親に愛されて生まれてきたので、結婚した今、夫婦愛の道を行き、死ぬ時も愛し愛されて終末を迎えるのだと確信するのです。初めて、愛の色を知ったのもこの時でした。朝に青く、昼に白く、夕方に黄色で、夜は黒くというわけではないのです。どんな色かというとそれは秘密です。
 妻の機嫌が良いときには、顔に花が咲きます。その花の美しさは、私の愛の力によってのみ輝くのです。夫婦の愛は共にいてもただただ嬉しいものです。共に住んで、見て、話して、感じて、聞いて、それでただただ嬉しい限りなのです。
 妻が一度まばたきすれば、天地がひっくり返るように感じ、一度にっこり笑う表情をすれば天地が出入りする思いになるのです。それゆえ、私は、妻の愛に占領されてしまっているのです。私の一言の言葉は、不思議に妻への愛情を中心として語ろうとするのです。
 それからの新婚生活は、独身時代とは比べることができないほど刺激的でした。夫婦で感じた愛の力は、原子爆弾の威力よりすごいのではないかというほど、私の心を威嚇するのです。夫婦の愛は私たちに新しい生命を付与しようとしますが、誤解されると二チャンネルに変な書き込みがされるのでここではっきり、原子爆弾は創造ではなく審判と破滅だけです。このような生活があったのだと発見しながらの生活は楽しい思い出に包まれました。