2009年3月22日 (本部長通信491)
希望を願う師範(16)

 師範は、行ったり来たりする人間になってはいけないと言います。つまり、変わらない人間が事を為すと思っているのです。つまり、信じることができ、愛することができ、さらに共に生活をしていくことが、幸福の大原則ではないかと思うのです。
 ところで、師範の息子は、親孝行なのです。今日も朝四時半に起床するのです。私が三人の子供を起こしに行くのです。まだ寝ぼけまなこで起きる気配はしません。次に庭先の車にエンジンをかけて車内を温かくし、ふたたび子供たちの起床を促します。やっと子供達も起き上がって車に乗り込んできます。この時の親としての幸福感は何ともいいがたいものがあるのです。
 何が始まるかというと、春先のこの時期は、道場生として迎え入れる準備をするのです。それで、印刷をしているパンフレットのポスティングをするのです。朝の時間を子供たちと充実した時間を過ごすことになるのです。
 子供たちが協力してくれるパンフレット配布は、父親の私に勇気をくれるのです。今日一日一生懸命歩もうとする原動力がここに生まれてくるのです。変わらない家族の関係、父と子の魂の触れ合いそれこそが愛すべき、信ずべき内容であると痛感するのです。
 結局師範は、子供たちに信じてもらいたい、子供たちを愛したい、そして、子供たちとともに生きていたいという限りない欲望を果たしたいために、仕事にかこつけて手伝わせるのです。そうして師範は家族とともに幸福になろうとしているのです。この事を間違いだという人はいるでしょうか。