2009年3月19日 (本部長通信488)
希望を願う師範(13)

 今の時代は一番うるさい時代なのです。何にうるさいか、何でもうるさいのです。だから、極真会館のあらゆる問題、あらゆる課題それを、自分が責任を持つという人が重要になってくるのである。そういう人間が必要な人間なのです。私だけで全部引き受けてしまうという人が重要なのです。
 そういう自信のある人が必要なのです。師範はそういう自信を持ってドンと行こうと思って歩もうと思うのです。どんなふうにくるか、ぶつかってくるか、あるいはとびこんでくるか、どんなふうに来ても、師範は受けて立つという決意そのものなのです。
 師範は、演武でよく氷柱割をやります。極真空手の歴史の中で、骨を折る確率は50%位高いのではなないかと思うのです。ましてやブロックを割るとなるとその確率はとてつもなく上がっていくのです。そうすると、これらは何であるかというと精神力なのです。その氷柱やブロックを見た時に、「ああ怖い」と後ろ向きになって逃げてしまったら、100%骨折です。
ある先輩の演武でしたが、氷柱がとても割れないと思って弟子にのこぎりで切れ目を入れて氷柱割に臨んだのでした。案の定最初の割れないと思った精神が現れて、たとえ割れ目を入れようが木端微塵に腕は折れてしまいました。あまりにも有名な話です。
極真会館を手塚会長とともに歩んできて、氷柱のような大きな組織からの反対、裁判、それらを乗り越えてきての今日なのです。ちょっと不利になったら逃げてしまう我々の戦いではなかったのです。皆さんに言いたいことは、何かと言うならば、師範より何事も強くあれということなのです。もし、道場生一人一人が強くなったならば、何も問題はないのです。