2009年3月14日 (本部長通信483)
希望を願う師範(8)

 人生で貴重なことの第一条件は、変わらないで稽古をおこなうということなのです。尊い人生とか、価値があるとかということは、誰から何と言われようとも貫く人生であるべきなのです。外部からどんな力を加えられても壊れないし、侵入も受けない人生なのです。
 純粋な水は変わらない基準を備えていると説明しましたが、これと同じように、私たちの人生も、何があっても変わらないということが価値ある人生の生き方の姿なのです。
よくダイヤモンドの輝きということを言いますが、なぜ、ダイヤモンドが人間の憧れの対象になるのでしょうか。あの輝きの中に最大の価値を感じるのです。ダイヤモンドは火に入れれば燃えてしまうのです。しかし、硬さにおいて、誰も侵入したり、侵害したりすることができないのです。普通の岩も、鉄も風化によって変わっていくのですが、ダイヤモンドは風化作用を絶対に受けないのです。それゆえ、硬さにおいてダイヤモンドは尊いということになるのです。
 さらに、女性がよく真珠のネックレスを好むのですが、なぜ好むかというとそれは、あの柔和な色を持っているからなのです。その真珠の色は何年たっても、その色は変わらないのです。それが好まれる理由であり価値があるのです。それゆえ、ダイヤモンドや、真珠のように変わらないというレベルをクリアできるならば、人間の絶対的な価値ある生き方の基準も生まれてくるはずなのです。