本部長通信466 2009年2月25日

極真会館の理想(5)

 闘争と分裂は、今始まった内容ではなく、人間有史以来続いてきた問題なのです。闘争と分裂は、まさに人間に必要になってしまったと思えるぐらいはびこっていることは間違いない事実です。そういう意味で、極真会館というものの現状をさらに調べてみたいと思うのです。
 闘争と分裂の原因を作った人物と言えば、とりもなおさず、手塚会長の弟子であった、松井章圭氏ということになります。遺言書の内容に果敢に挑んだのは、師である手塚会長でありました。手塚会長が主張するように、公認されないまま、偽造された遺言書で偽りの後継者にひき連れられた結果になってしまったのです。この判決は最高裁で松井章圭氏の敗北として発表されました。
 しかし、極真会館の道場生は、その後継者を取り違えてしまったことになったのです。私たちは本当の遺言書に記されている後継者から離れて、偽りの後継者である松井章圭氏と一緒にされてしまったのでした。こうして、極真会館内部に分裂と闘争が生み出され、何個かの団体が極真会館の松井章圭氏ゆえに分裂を繰り返したことになったのです。
 偽りの指導者のもとに、極真会館は、許しもなしに、不法にも団体を維持しているという結果が生まれてしまったのです。そして、極真会館が分裂したまま発展する中で、その道場生達も、松井章圭氏に加担するもの、また反対する者と、あまりにも複雑な思いが展開する団体になってしまったのです。