本部長通信465 2009年2月24日

極真会館の理想(4)

 極真会館に対する師範の計画は、極真空手が師範の家庭から世界の家庭を巻き込んでいくことなのです。それは、ポーランドの合宿でも感じることができたし、ベルギーのアラン先生の自宅でも感じることができたのです。あらゆる極真空手の繋がりが、家族同士の繋がりになってくるのではないかと思うのです。極真空手は不思議に、極真空手を中心とした国家意識、世界意識が打ちたてられるのです。
 そして、はじめから終りまで、永遠に極真空手が世界を覆い尽くすに違いないと感じられるのです。極真空手の言葉は、世界中どこに行っても同じなのです。「キアイイレテ」「セイケンヅキチュウダン」と同じ表現をするのです。このように世界の極真会館は、空手道を通じて同じ民族に属するように思えるし、極真空手の用語がすべての世界中の人たちの用語となっているのです。
 その意味では、実に、全世界が極真空手のもとに一つの国であるかのようなのです。これは、不思議だと思うのです。まさに、師範が青年時代に思っていた、一つの世界であるかのようです。世界中どこに指導に行っても同じように楽しめる世界の確立になるのです。これが、師範が掲げている初めの青写真であります。
 このような極真世界ができたら、邪悪な世界など存在しないのです。いったい矛盾ある世界、つまり、戦争と闘争の世界は皆無に等しくなるのです。極真空手の世界には本来の夢と理想を実現する以外には道を求めようとしても求められないのです。極真空手の理念のみが、本来の世界を築けることができるのです。