本部長通信463 2009年2月22日

極真会館の理想(2)

 極真会館は大きな転換点を迎えたのでした。すなわち、大山総裁が亡くなった時、この時が一つの重大な転換点の時であり、新たなる変革の時といっても過言でないのです。すなわち、大きく大山総裁の伝統を引きついて新たな方向性に出発すべき決定的な時だったのでした。
 それでは何故、大山総裁が亡くなった時が、重大な転換点なのでしょうか。かつて、大山総裁はあまりにも偉大な業績を残したのでした。しかし、それは、あまりにも粗雑なためこれから整理していかなければならないことばかりなのです。当然開拓者という人たちはこのような状況であったのだと思います。
 ところで、空手の目的は何でしょうか。人間が人間として喜べる基礎的内容を空手道から学ぶところにあるのです。もちろん、空手道は、当然戒めがあるのです。暴力をふるまってしまったならば、空手道の意味は根底から崩れていくのです。当然暴力を振るわないということは大前提になるのです。これは戒めなのです。
 私たちの空手道は、空手の稽古を通じて成長期間を全うしていくのです。なぜなら、本当の伝統を立てようとするからなのです。空手道を通じての完成基準に達したとき、誰もが認める人格者として出発できるのです。ただ、強いだけでは本当の意味はないのです。