本部長通信437 2009年1月24日

師範の個人的な話(24)

 あっという間に週末が来てしまったという感じである。今日も親父を特別養護老人施設水泉荘に送る。泉区の実沢である。結構遠い距離を移動するのであるが、理由はここの理事長が金森従雄氏で、私の家の母方の本家でそのおじさんの長男ということになる。したがって私とは従兄の関係である。もちろん私が何歳か年上である。
 しかし、彼は、特別養護老人ホームだけでなく、知的障害施設、それから保育園と社会福祉事業に限りなく尽力を捧げている。本家の全財産を投入しての運営である。決して経済活動ではないので、給料が良いとか運営で利益を出すとかそのような問題ではない。国の補助によって何とかしのいでいるとうことなのである。
 今回も私は無理なお願いをした。私は保護司としての社会復帰へのケァをしているので、当然就職問題にもなってくる。そこで、介護での就職の斡旋をお願いしたのである。話している中、快く受け入れてくれて、面接の運びとなった。頼りになる従兄である。
 親父を送ってから、考えさせられることは、世の中で一番可哀そうな人は財産を持っていない人ではなく、家族を持たない人なのかなと思えた。私には歳を重ねても愛する親父がいるのである。さらに、母親と、妻、息子、娘たち、さらには、数多くの中の良い親戚、この対象がいる限り幸せは永久に続くことは間違いない。