本部長通信436 2009年1月23日

師範の個人的な話(23)

 今日は、大学病院での検査の日である。最新新鋭のCTスキャンでの身体の撮影になる。
検査薬を飲み、ドーム型の中を通る長椅子に身体を横たえる。機械がぐるりと何回も回る。検査薬のために、身体が急に熱く感じる。何度もドーム型のカメラが何重にも重ね撮りである。
 どこを重点的に検査しているかというと、腎臓である。腎臓に腫瘍がどのようになっているかを、あらゆる角度から撮影しているのである。何年か前から師範の血圧が上がった。そこで、血圧の薬を飲んだのであるが、どんな血圧の薬も効かないと主治医は思っていたのである。
 そんな中、主治医が疑問を感じて、早速血液検査から始まった。案の定、血液の中にカリンという要素が激減しているとい結果が分かった。何度も検査して、確証をつかむに至った。そこでの、大学病院腎高科に回されてのさらなる検査ということになる。
 この大学病院の検査は実に長いのである。昨年の11月から始まって、血圧の薬や検査薬を飲みながら今までかかっている。まさに人間モルモットとして、研究材料になっているのである。
 何が何だかまだ定かではない病状に対して、今は盲目的な感じがある。決してがん細胞になっているのでないと医者は言う。病からの脱却の道であるから、多少盲目的であってもいいのではないかと思う。師範としては組手で同じで生死を賭けて取り組もうと思うだけである。