本部長通信428 2009年1月15日

師範の個人的な話(15)

 今日は、佐藤先生のサポートで、仙台武道館に夕方いく。今年から、佐藤先生の指導が始まった。チームワークにて、佐々木先生が前半の基本と移動、そして佐藤先生の後半の実践指導ということになった。昨年の11月に出発した教室であるが、かなりのメンバーが参加するようになってきた。
 相変わらず、原則的な佐々木先生の指導と勢いのある佐藤先生の指導の組み合わせで、教室全体の活気が溢れていた。白帯が10人ぐらいと近くの今までの色帯が駆け付けるのである。北山部長の父兄の心を汲み取りながらあらゆる指導の場面で説明を詳しくしていた。
 ここで感じるのは、教室の雰囲気は、指導者の愛情の根っこで、よくもなり悪くもなるということである。指導者が親になり、先輩になり、友達になって、子供たちに臨めば、その雰囲気は、春の花園である。指導者と子供たちの願いの一致、事情の一致が、心情世界の始まりになる。
 指導者として前に立った場合には、子供たちに与えたいという飢えるほどの気持がなければ失敗である。子供たちが指導者にとって自分の息子以上となり、子供たちの心の痛みをすべて感じることができ、さらに、子供たちの未来を見つめてあげることができるとしたらそれで、師範はその教室に対してどうする事も出来ず、笑顔で眺めているだけなのである。