本部長通信426 2009年1月13日

師範の個人的な話(13)

 今日は、市民センターの振替休日なので、師範の指導はお休みということになる。昨日の鏡開きで身体が冷えてしまったので風邪がぶり返してしまった。本当に今年は初めから踏んだり蹴ったりの日々である。午前中朝食もとらずに、布団に横になった。これから稽古を進めていくというのに実に恥ずかしい自分である。
 妻が韓国ドラマのロビーストというソンイルグック主演のDVDがあると聞かされていたので何気なくドラマを観ていた。肉体の正常化を心がけて克服していかなければならないのに、未だ風邪が抜けないのである。焦っても仕方がないと思っても、自分の身体が自分の思い通り動かない。つらい思いをまた重ねてしまった。
 心は極真空手の最高の事を願い、本来の師範でありたいと思いながら、自分の肉体のふがいなさに許すことのできない憤りを覚えながら、自分を軽蔑するような思いにさいなまされ、自分も弱い人間にすぎないと弱気になっていく姿にあきれ返っていた。
 されど、そうあったとしても、自分の心を中心として、自分の人格の前に屈服させなければとまた焦ってしまう。極真スピリットの前に無窮な差異があろうとも、新鮮で疲れを知らない自分であるべきであると、焦るのであった。復活せねばという気持ちが、全細胞を溶かして本来の師範の関係を結びたいとあせる思いのままで今日も過ごしてしまう。