本部長通信422 2009年1月9日
師範の個人的な話(9)
新年の鏡開きの三日前になってしまった。羽川部長と、北山部長が準備に取り掛かっていると思えた。それでも私の身体はまだ風邪が抜けていないのである。こんなにも歯痛と風邪がミックスすると厳しいものかと実感させられた。虫歯で歯茎が腫れあがった原因で、鼻水と鼻づまり、そして、最悪なことに、急性蓄膿症という診断までもらってしまったのである。
今年は、心情の世界で、頑張らなければならない年だから、今のままではいけないと思い、原点に帰ろうと努力した。この極真空手を始めたのは、大山総裁がいて、自分の空手道の道を形成することであった。そして、私は、大山総裁と師と弟子という因縁を結び、心と身体で体得することを願い、総裁の心を感じるようになりたいと思った。その心の感覚を持って実際の稽古で生かし、骨の髄まで歩むと誓った。
しかしながら、だらしない師範の体調の悪さである。風邪がこんなにマイナス思考の助長させていくのだろうかとストイックに思えた。すぐに克服しては当たり前の自分が9日になっても改善の余地がない自分に憤りさえ感じ始めた。そこから、体調を崩している人を批判してはならないと心に誓えた。
また、さらなる気持ち、心情で武装して生活を大切にすべきであると本当に思えた。私より一生懸命空手道に打ち込む弟子は私より素晴らしい人であると思える、自分を形成しようとした。