本部長通信413 2008年12月31日
極真空手の幼児期における心の教育I
最後に
最近子供たちの取り巻く環境は、少子化、核家族、地域社会における人間関係の希薄さが懸念されている。心の教育は、愛情豊かな大人の人格体から子供は育って成長していくのである。子供たちの教育の原点は、家庭であります。さらに、家庭を取り巻く、道場や地域社会がいかに子供たちに愛情を注いくことであります。
道場においては、指導者が子供たちに接する人間としての在り方を日々チェックして、自ら反省するところに重点が上げられます。道場での子供たちの触れ合いは、子供たちが一生を築く上での、生涯まで残る記憶を残してあげたいものです。これからは、地域ぐるみで、意識の向上や、協力がより求められるようになるのです。地域の人たちの多様な触れ合いは、子供たちの豊かな心を築きあげ、平和な心の創造を果たすようになるのです。
子供たちは、両親に保護され、愛情をかけられていく過程で、豊かな愛情を取り込むことができる。さらに、調和のとれた健全な精神を築き上げることができる。子供たちは、愛とは一体何かを体の中で体得し、自己を知り、他人を愛することができるようになるのである。また時には、他人の痛みを自分の痛みとして感じるようになり、そこから助けを必要とする人たちに、思いやりを持つようになるのである。
人と人の触れ合いで行われる、心の教育は、子供の平和を愛する心を育てるのに重要であり、家庭における愛情の実践と、道場におけるきめ細かい指導によって育てられるものと確信する。