本部長通信406 2008年12月24日

極真空手の幼児期における心の教育B

最終答申から見た幼児期における家庭教育
 答申の中から「心の教育」に関する部分を取り上げてみる。まず家庭の在り方を問い直そうと提言し、思いある円満な明るい家庭を作ろう。夫婦間で一致して子育てをしよう。会話を増やし、家族の絆を深めよう。過干渉をやめ、父親の影響力を大切にしようと呼びかけている。
 また、悪いことは悪いとしっかりしつけよう。責任感、自立心、思いやり、ルールを守ることの大切さなど、家庭教育の必要性を提言しているのが特色といえる。
 円満な明るい家庭を作るために、両親が協力して子育てをすること。特にしつけのあり方で、やってはいけないことや間違った行いは、しっかり正そう。自分の行いには責任があるということを気づかせよう等が強調され、父親の存在、役割を前面に出している。
 さらに、思いやりのある子ども像を目指して、祖父母を大切にする親の姿を見せよう。手助けの必要な人を思いやれるようにしようと呼びかけ、生と死、特に命の大切さや、すべての人を尊敬する必要性を求めている。
 また、幼児には親が本を読んで聞かせようと提言し、添い寝をしながら本を読んであげることは、心の成長に大きな効果があるとすすめている。
 人間としての生き方や、将来の夢と希望に耳を傾け、子供の良いところをほめて伸ばすことは大切である。そればかりでなく、生活のルールや家事手伝いをして責任感、自立心を育てることも、人としての生き方を形成する。その場合親の規範、親自身の姿が大きく影響すると示唆している。
 また、遊びの重要性を再認識し、心の成長を歪める、知育に偏った早期教育も考え直そうと提言している。