本部長通信404 2008年12月22日
極真空手の幼児期における心の教育@
はじめに
これからの時代は、より心の教育が重視されてくる。急速に変化する社会状況の中で子供たちをいかに育てるか不安な時代が到来したことは間違いない。核家族が見直され、大家族へと移行しているようにも見受けられる。子育ての理想もどこにあるのかと模索する中、極真会館は、幼児期の心の教育に立ちあがっているのである。幼児の心身の発達に空手は限りなく良き環境と体験を与える事実を確認していきたい。
幼児期の心の教育は、家族における触れ合いと愛情体験によって築かれていく。子供の教育は人と人のかかわり合いの中で育っていくのである。最近の研究で人間形成の基礎も幼児期に形成され、その教育の重要性も十分に認識されるようになってきた。
ところで、家庭で得られるはずの愛情や暖かい触れ合いが、母親の育児ノイローゼ、夫婦の不和、地域社会との孤立等、幼児の心に空洞を作ってしまう傾向にある。今心の教育はどのようにしなければならないかを、明確に表現することはできないが、家族と道場環境ということをテーマに絞って検討することにした。