本部長通信402 2008年12月20日

黒帯L


 「絶対に極真を裏切ってはならない。」これが黒帯の精神である。体は心に仕え、心は家庭に仕えるものでなければならない。ここで初めて、極真精神の原型に近づくことができるのである。師範は、極真精神を受け継ぐため、自分に肉体と精神の十字架を背負った。何故なら、極真の伝統は途中で変わるものではないからである。
 道場が大きくなればなるほど、自分がやってきたという錯覚に陥る。そこで多くの反逆行為が起こるのである。師範は大きくなればなるほど、自分の足元を見なければならないと思うし、小さければ、小さいほど天を見上げなければならないと思う。
 私たちの黒帯が真実なのか検討せよ。真実であるとしたら、今自分が道場で歩んでいる状態が黒帯として叶っているかどうか反省しなければならない。自分を中心として種をまき、自分を中心として実を結ぼうとするな。
この道場での黒帯は、師範が立てた伝統と連結して、外的に師範が認めた基準に立ったので相続できたのであって、内的には、本人が自分で屍の道を切り開かなければならないことである。ゆえに、黒帯として自分の心に絶対服従させる肉体の基準を作らなければならないし、師範が悪魔のささやきを除去したレベルを超えていかなければならない。
一生修行者の道かもしれない。そうでなければ、師範が与えようとすることもできないし、大事にすることもできないし、成してなお成してあげたいと思わない。