本部長通信401 2008年12月19日
黒帯K
黒帯がどれほど貴重であるか考えるべきである。極真会館ではそれなくして、自分を誇ることができないのである。世間を渡っていく上でもあまりにも貴重である。師範が言っているのは、イサミから送ってくる黒帯のことではないのである。
心に締めた黒帯をいうことである。その黒帯を自分の心の中心に置かなければ意味がない。心の奥底に置こうとすれば、どれだけ、黒帯の意味が分かり、価値がわからなければならないかである。
黒帯の意味と価値は、目に見えないのである。師範が説明したとしても、本当のことの僅かばかりしか説明できないのである。それゆえ、自分の黒帯を心の奥底にしっかりしまわなければならないし大切にしなければならない。もし単なる空手着のアクセサリーであったら誰も欲しいと願わないのである。
これから道場では黒帯の争奪戦が始まると思う。自分を最大限誇れる黒帯と、逃げ隠れしてしまう黒帯とはっきり分かれてしまうのである。黒帯の動機は、大山総裁にあったから、道場の稽古も大山総裁と共にあゆみ、極真会館という同一な目的に向かっていったので黒帯が伝授されたのであり、そうでないときは奪い取られてしまうのである。
さらに、先輩方の黒帯に対しての認識も知ってほしい。極真空手は、発足当時、喧嘩空手、危険な空手と危惧され、誰も世間は認めなかったのである。誰も行かなかった道を開拓した先輩たちの苦労も理解すべきである。