本部長通信395 2008年12月13日

黒帯E


 気持の絆が深まっている伴侶は、師範の人生で最高である。夫婦が共に歩むことは、天地が共に出会うことに匹敵する。七夕の夜空の彦星と乙姫の出会いは、まんざらでもない。自分の仕事の半面的な思いだけで、伴侶を引っ張るのではなく、お互いの生き方を認め合い、楽しみ、またその生き方のために、喜んで夫婦の歩みを目的とすべきである。
 例えれば、私と伴侶は骨と肉のようなものである。私の威信と節度は伴侶が支えているがゆえに守られているのである。それゆえ、師範は世の骨として生きていけるのである。師範としての威信と節度は伴侶からもたらされるのである。
 指導者を立てる目的は、一段階前にある家庭を立てるという日本の武士道の精神をあまりにも知らなさすぎる。それゆえ、家庭的な恩恵があるようになれば、その黒帯は素晴らしい指導者になれる。
 そして最後に言うが、指導者である以上家庭を破壊する男女問題は、決してどんなところでも起こしてはならないのである。指導者である以上、師範が安心して任せることのできる者とならなければならない。