本部長通信393 2008年12月11日

黒帯C


 黒帯の指導は、涙を流し、汗を流す、生活実感にあふれる指導でなければならない。指導するとき、大勢の道場生の前で指導すると思うな!一人一人を指導するのである。その一人が納得して、喜んで指導を受けているとしたならば、全体に響いて行くのである。
 だから、今日は誰のために指導するのか、心身を投入するのか、その対象の道場生を確実に決定しなければならない。火をつける時には、火がよく燃えるような紙が必要であるように、指導するときには、魂の火をつけることのできる人を探さなければならない。師範は指導する前、深刻に心を集中させて、心の命ずる通り指導する。
 指導者として、中心に立つとき、本気になって極真空手を今日学ぼうとする意欲ある人を見つけ、その人をめがけて指導するという気持ちも必要である。もし、道場生に極真空手の真髄と感動を与えることができないとしたら、どうするのか。
 医者が手術台で生かすか殺すかという境地があるように、一歩間違ったら道場生を殺すかもしれないという緊張感も必要である。さらに、「一コマ」を指導しようとするとき、その時間分だけ、準備しなければならない。