本部長通信385 2008年12月3日

伝統B


 極真会館の将来を見つめて、今日を耐えていくことができる私たちとならなければならない。新しく入ってくる道場生は、先輩たちが歩んだ極真の伝統を引き継ぎ、残された課題をどのように解決するか検討するだろう。
 道場では、稽古そのものに、全てを投入しなさい。そうすると必ず空白な自分に必ず満ち足りる何かを感じるようになっている。これが極真空手の法則である。稽古で汗を流した自分自身の体は本物であり、自分の満ち足りる何かも実感するものである。
 そして、そこで初めて語る言葉が生まれ、見せてあげる技術も生まれ、残してあげるものが伝わるのである。そうでなければ、腐敗する。道場で流す汗は、自分自身のすべての悪癖を洗い流してくれる。真実な汗と涙は人生を一生食べていくことができる報償を作ってくれるのである。