本部長通信383 2008年12月1日

伝統@


 道場生が、納得して完全に信頼できる伝統を立てなければならない。私たちは生きた良き伝統を成し遂げなければならない。それが私たちの誇りである。師範の伝統が、この道場を作り、指導者の伝統が道場生を構成している。伝統は、道場生が見習うことができ、道場生が従っていけるものでなければならない。
 そして、私たちはその伝統の資料を持たなければならない。それが責務である。それが大会での戦いになり、生活目標となる。大会の戦いの過程を通して、勝利の栄光を仰ぎつつ前進しよう。道場生を優勝者にするためには、師範は、底から築き上げて登っていく。優勝して築く誠と、優勝させるために師範の築いた誠の塔と比較して、師範の塔が高ければ、優勝など踏みつけられてしまう。だから、優勝したからといって傲慢になるな。師範と競争である。
 極真空手の方向を知らなければならない。道場生の指向する目的が師範と地域社会と極真の歴史に一致させなければ、無慈悲に清算されるであろう。花盛りの青春がすぎ去る前に、しっかり、極真空手と一致する道を見出し、公認されなさい。それゆえ、一人ひとりが忠孝の立札を立てるときが今である。われわれは、極真の歴史を引っ張っていく機関車である。
 再び言う。道場は習い事のお遊びではない。組み手をすれば血を吐いて倒れるのである。
それだけに、誰も公認していないのに、離反するグループと、人間になるな。見苦しい。