本部長通信369 2008年11月17日

指導者L


 指導者は、道場の目的を果たす努力を人一倍する人である。大きいことをしようと絶えず心に抱き、大きく信じるように努力し、大きく譲らなければならないと思う時があり、大きく飛び越えて行く人である。
 極真会館宮城県本部は、7年の歳月を過ぎてしまった。多くの道場生が集まってきた。人が多く集まれば集まるほど、これでいいのであろうかと反省することが多くなってくる。葉が繁れば繁るほど、根っこである指導者の戦いはすさましさが増し加わってくる。
 この道場は、お金が一銭もなく始まった。素晴らしいものを成し遂げようとする根性だけだったといっても過言でない。しかし、指導者の心の中には、世界を見据えた無限大の心だけを所有しようと努力した。
 仙台貸家センターの赤羽透社長より、仙台市青葉区中江の倉庫兼事務所を紹介してもらった。礼金も敷金も家主さんに考慮していただいて、今いる道場生の月謝分だけで運営し始めた。内装は手作りで道場らしくなるまで皆が手伝ってくれた。指導者として誰よりも苦労する時が始まったのである。苦労だけでなく、大いなる心持と実践を積み重ねていった。