本部長通信363 2008年11月11日

指導者F


 指導者となろうと思えば、立つべき立場を整えて道場の環境を管理しなければならない。とくに、道場運営において先頭に立たなければならない。つぎに数的基盤において足らなくとも、極真会館全体を思うことにおいて勝らなければならない。さらに食べるよりも眠るよりも道場生を近くにいる思いを抱かなければならない。
当然道場生が指導者のためにいるのではなく、指導者が道場生のためにいると思わなければならない。さらに、どんなことがあっても、指導者の心をプラスさせてやらなければならない。
 ちょうど、樹木が大きくなればなるほど、根は地下深く入っていくものである。根の浅い樹木は枯れるものである。あるいは風が強いとき、引き抜かれてしまう。指導者は根のような存在である。いつも指導者はどのような存在になっているか自覚すべきである。
 これから気合いを入れて、本格的な道場展開をしようと決意しているのである。曖昧な方針では子供たちがかわいそうである。しっかり教育して、次世代を背負っていく青年に育ててこそ、武道教育の真骨頂になる。
 新しい道場生が増えれば増えるほど、指導者の在り方は、本質を願われる。指導者が労働者になり下がったとき、子供たちは極真空手道の本質をつかめなくなる。未来を背負う子供たちに何ができるかもう一度考えよう。