本部長通信355 2008年11月3日

極真空手道


 (二)主体格位
  (1)指導者の在り方
 部下、後輩、年少者等に関する主体格位が指導者ということになる。ここで一番問題になるのは、何かといえば、師範に所有権を決定されなければ主体格位ではないということである。公認してもらうのに、どれだけ努力しなければならないかである。道場の責任を持って、数多くの道場生の新芽を育て復活させてあげなければならない立場が主体格位であり指導者なのである。
さらに、その人格が総合的な人格の主体性を持たなければならないということになる。そこで、主体格位は、師範に対して対象格位であり、道場生に対して主体格位であるので、両方の格位を兼ね備える連帯格位ということになる。
 さて、主体の意識はどうあらなければならないかということになる。これは、真の武人という意味合いにもなる。道場生対して忘却地帯があってはならないということである。武人が武人たる権威を持たなければ秩序が保たれない。秩序の維持のためにはどうしても権威が必要になってくる。さらに道場生の信頼度と尊敬心を高めるためにも権威が必要になってくる。もちろん、過度の権威意識は不必要であることは言うまでもない。そして、道場生を指導するということは、道場生の個人ばかりでなく、道場の全体目的を達成させるために行うことにある。