本部長通信353 2008年11月1日

極真空手道


(三)創造性
武人において、創造性とは想像の能力を言い、社会にかかわりあいながら、社会に貢献していこうとする能力を意味する。目的中心の能力である。私たちには創造性を付与されているが、本来の願いとして発揮すべきものであろうと思う。ゆえに、極真空手道を全うしようとする精神力と稽古によって培った強い肉体と魂によって、初めて、武人としての創造性を生活に生かすことになっているのである。
私たちは、自ら与えられた創造性をもって、社会に貢献する奉仕の精神が与えられているのである。社会貢献するということは、主管して実践活動をすることを意味する。したがって産業活動を始め、政治、芸術、科学等、物質を扱うすべての領域の活動である。
創造活動は、精神を先立てることによって、正しい価値観を持ち、人々のために尽くすことなのである。今までの科学の発展は、正しい価値観を無視して、科学万能主義に陥り、確かに生活は非常に便利になってはいるが、莫大な人類が味わう損失へと大いなる被害を受けているのである。今日、環境問題が議論されるようになり、自然に対する愛護運動が展開され始めてきているのである。武士道に生きる者として、創造性を科学と価値観の一致かが願われるのであり、本来の創造性を武人として復帰させなければならないのである。