本部長通信348 2008年10月27日

極真空手道


 (2)家庭の調和
ここでは、夫婦のことを言うのである。自己完成を目指し、自己創造を目指す道において、「何のために心身を一つにする道を見出そうとするのか」という問いに、結論をここではっきりと男女の調和のためにあると断言するのである。
武士道である極真空手道の次なる目標はまぎれもなく夫婦の調和を目指すということになる。武士道という倫理的、道徳的、そして芸術的生活は、衣食住の物質生活を土台としながら、愛の生活すなわち真善美を求めていく生活に突入するということである。
 夫婦の結合は神秘的なことであり、夫婦がお互いに信頼の絆を結ぶことであり、子孫を繁栄させ、家族の永遠の繁栄をもたらせることになるのである。理想として夫婦は各々良心に則って生きながら互いに調和をなすのである。
 この夫婦の調和をなすことによって、愛を動機とした家庭が形成されていくのである。夫婦の愛が連結していくと、秩序の形成がなされてくるのである。それは時間的には祖父母、父母、子女とつながった秩序が生まれ、空間的には夫婦相互間、兄弟姉妹相互間が発生してくる。父母が子供を愛する愛に至り、子供が父母を愛する愛が発生する。さらに、夫婦の愛から子女相互間の愛が発達するのである。