本部長通信336 2008年10月15日

極真空手道


一、 天上天下唯我独尊の掟
人間の個性は誰一人同じということは決してあり得ない。精神と肉体、男と女という大まかな区分はあるが、誰もが唯一性を兼ね備えているといって過言でない。私たちは、その人間の価値を最大限武士道・極真空手道に照らし合わせて、力と美徳を兼ね備えた人間に成長しようとするものである。
 もちろん、武士道を生み育てた社会的環境はもう消え失せてしまっている。誰もが認める内容である。しかし例え、社会的環境がなくても、なお、道徳的雰囲気を人々に与え、私たちが力強い魅力を今なお感じているのである。
 それゆえ、日常生活において守るべき道を意味するのも極真空手道の方向性である。一言でいえば武士の掟ということになろう。武人階級の身分に伴う義務のことである。意味することは、武道を嗜むものが、守るように求められ、また教えられた道徳法則の掟に当たる。一つの武士道という掟は、ある意味で、人間としての価値を高めるための方法であったと判断される。