本部長通信333 2008年10月12日

極真空手道


1、 相対性
  人間社会は、その人においてのみならず、他の人との間に地球と月のような関係性を結ぶことによって存在し発展するものとみる。従って、孤立して存在できるものではない。
2、 目的性と中心位置
  主体対象は必ず共通の目的を中心とするようになる。その時、月のように地球を中心に関係を持つことができるようになる。目的は中心位置にあるからである。
3、 秩序と位置
  主体と対象の相対関係が成立によって自然も社会も一定の秩序体系をなしている。そこには縦と横の秩序がある。そしてそのような秩序体系の中では各個人は一定の立場ができるのである。
4、 調和性、
  主体と対象は調和のある「対話」をおこなっており、そこには発展がみられる。
5、 個性と関係性
  宇宙のすべての個体は天体から原子、素粒子に至るまで、あるいは人間から単細胞生物に至るまで、個性を持っている。しかし、個性を持ちながら同時に全体との関係をもって存在しているのである。
6、 自己同一性と発展
人間に関して考えても一人一人アイデンティティを持ちながら、他の人と関係を持っている。その関係性でも自己同一性は失われることはない。そして各々発展しているのである。
7、 円環運動性
  自然界の法則が人間社会の法則に合致する。社会では、対象が主体の意志に従って行動するという意味での循環運動が行われている。また、子孫を残すための次代の繁殖をしながら螺旋形の運動を行っている。

実体論の結論
 宇宙の法則を根拠として極真空手道は価値観の定立を行う。これは、手塚グループの根本思想である「自然」という考え方に立脚する内容である。その土台の上に「対話」がなされていく。当然原点は「家族」である。
縦の価値観の定立
【父母の価値観=慈愛  子女の価値観=孝】  【師=師道   弟子=敬服】
【年長者=愛護  年少者=尊敬】 【上官=命令  部下=服従】
横の価値観の定立
【夫婦愛=和愛】   【兄弟愛=友愛】
【同僚、隣人、同胞、社会、人類=和解、寛容、義理、信義、礼儀、謙譲、共助、奉仕、道場】
個人的価値観の定立
【純粋、正直、節制、勇気、智恵、克己、忍耐、自立、自助、自主、公正、勤勉、清廉】