本部長通信318 2008年9月27日

極真空手道


(二)極真空手道追求者
  武道を追及すると源流に近づいてくる。すなわちあらゆる教えの原点に立ってくるのである。心と体の内容、男女の内容と幅広くなる。これらの共通の属性を追及することによって知ることができる。

(1) 共通性
1. 心と体
心は無形的、機能的側面であり、体は有形的、質量的側面である。ところで、人間は心と体の二重体になっている。そこで、武士道の起源を考えると宗教的な側面を無視できなくなる。そこで、仏教から始めておこう。ある武道の達人は、弟子がその技の極意を極めたのを見すまして、その弟子に言った「これ以上のところは私の教授は禅の教えに譲らなければならぬ」と語ったという。仏教は、運命の信受、避けられないものの静かな服従、危機や災害に直面しての心の平静を与えたといっても過言ではない。
 特に禅とは、瞑想沈思によって、言語表現の範囲を超えた思想領域に達しようとする人間の努力をあらわし、その方法は観想であり、その目的は一切のそこにある一つの原理、そしてできることなら、絶対そのものを確信し、そのようにして自己をこの絶対に調和させることである。このような教えは、一宗派の教義以上のものであって、誰でも絶対の覚知に達するものは、この世の事物を超越して新しい天と地に覚醒するのである。