本部長通信297 2008年9月6日

極真空手道


(3) ヘーゲルの絶対精神
 ヘーゲルも、理性、精神を原因としてみた。そして、宇宙や地球は、理性や精神(絶対精神)が展開したもので、その展開は、矛盾による正反合の弁証法によると言った。この思想は人間の人格性、実存性を軽視した、行き過ぎた合理主義へと展開し、その自然観は人間も自然も同じであるという主張へと移行していった。
 さらに、弁証法は、すべての現象を対立させ、矛盾に基因するものとしてみる対立肯定の意識を助長させた。