本部長通信267 2008年8月7日
道場生に対する指導者の希望(26)
いったん空手の修行に入ったならば、本人ができる限り、振り向かないでがんばって欲しいというのが師範の希望です。稽古し続けていると必ず壁にぶつかります。逃げようともしますし、傲慢にもなったりします。だからあえて、師範は振り向くことがないことを望みます。道場生は、一年一年が春夏秋冬長いのです。その中で、流されないで稽古に励むことを願うのです。
もし、空手を続けるのが疲れたら、師範を尋ねてくればいいのです。続けることをやめてしまったらそれで何にも残らないのです。師範が苦しかったこと、楽しかったこと、皆にいっぱい話します。結構師範と似たところで同じようにつまずいているのかなと感じるようになるのです。道場生の空手に対しての情熱の瞳が曇らないように指導していきたいのです。
道場生の明日の日は誰も見えないのです。ただ戻ることなく前進あるのみなのです。歩き続ける以外にないのです。信じ続けていくことなのです。師範は道場生の心がいつか充実感があふれていくようにアドバイスするのです。なぜなら、人間は興奮のうちに生きるにセットされているのです。人間は、ひとつの道を究めることによって感動するようにできているのです。