本部長通信265 2008年8月5日
道場生に対する指導者の希望(24)
日本でも世界でもどの国でも、宗教的行事がおこなわれています。決して師範は否定するものではないのですが、人間の心の弱さを強めてくれる一側面であると思うのです。たとえば、病気になった人が、入院して退院するまでの治療過程であると考えるのです。
本来人間一人が、あるいは家族がしっかり大地に根ざしているとするならば、宗教的行事は必要ないように思えるのです。何故ならば、顔と顔をあわせて、心と心を合わせて生活するからなのです。この完成された家族と生きるということはどんなにすばらしいことでしょうか。いかなる喜びに勝る感動の生活なのです。
家族の中で、道場生は旅立てばいいのです。家族で育った期間は決して忘れることができない人生の景色なのです。赤ん坊として泣いて生まれ、笑いながら人生を送り、喜んで人生をまっとうするのです。父の背中、母の胸は決して忘れることができないのです。人生という旅をこれから皆がしていくのです。