本部長通信252 2008年7月23日

道場生に対する指導者の希望(11)


 さて、今まで話してきて、師範との関係をどのように持つかの方法を述べて生きたいと思います。人間関係では実にさわやかであり、なんらこだわりをもたないのですが、こと、極真空手修行ということになりますと、話が違ってきます。道場生は、無級という立場から師範と極真空手修行の関係が生まれてきます。
 空手の修練の話です。そして、道場生はその関係よりよき立場があることを知っているのです。それゆえ、技術を練磨し、稽古に励み、茶帯・有段者の道を目指すのです。そして道場生は師範の友人であり話し相手の立場になろうと実践してくるのです。
 さらに、親密な関係が、師範以上になろうということであり、師範を超えていくことなのです。道場生であるならば、最終的到達点は、師範のすべてを受け継いで、未来において師範以上の活躍をなすことなのです。つまり、師範のすべてのものを所有することなのです。つまりすべての力、すべての能力と知恵、野心、欲望がすべて道場生のものになっていくのです。