本部長通信250 2008年7月21日

道場生に対する指導者の希望(9)


 師範の情緒能力は結構繊細なものがあるのです。興奮や憤りを感じるのです。それを収めることは容易ではありません。人格者を振舞うのですが、難しいときもあるのです。そのときこそ師範は忍耐なのです。
 いかにして、道場生が師範と一致していくことができるでしょうか。一生懸命空手の技術を学んでいくことによっては、なかなか一致できないのです。師範とひとつになる道は、ただひとつしかありません。それは、極真空手を通しての信頼関係の道なのです。
 空手がうまいだとかへただとかほぼ関係ありません。実践していくうちに上手になっていくのです。師範が指導しているなか、新しく入門した人が、入門したその日から、宮城県本部の道場生になるのです。つまり、道場が築いてきたすべての回路と連結され、師範と同等な立場で出発するのです。あの子は宮城県本部の道場生なのだと認識されるのです。
つまり、宮城県本部が今まで培ったあらゆる力、権勢と名声の影響をことごとくうけていくのです。 
 さて、何の話かというと、宮城県本部に入門した道場生は、ひとたび信頼関係という回路がつながれば宮城県本部が築いてきた内容まで高められて、即座に道は切り開かれていくのです。