本部長通信249 2008年7月20日

道場生に対する指導者の希望(8)


 指導者は、道場生から、刺激を受けるとき夢と理想に向かう喜びを生ずるものです。指導者がどんなにすばらしいといってもただ一人で喜びとか感動を受けることなど何もできないのであります。
 今までの極真会館の他の師範たちにおきまして、他の師範はあまりにも高いところに置き、道場生をあまりに低いところに押し込んでいたような気がします。師範と道場生の関係の中で越えることができない断絶があったように思うのです。道場運営の中で、師範と道場生が引き離されていたような気がするのです。
 さらに道場生は、師範は非常に近く、非常に近づきやすい存在であって、師範と仲良い関係がいとも簡単に持てるということさえ気がつかないのです。
 たとえ、師範が裕福で、どれほど有名であったとしても、誰も相手にする道場生がいないとするならば一人の哀れな人でしかないのです。道場生が極真空手を中心として、喜びや感動を感じるのは、師範と分かち合える意見があり、理想があり、夢があるからに他ならないのです。