本部長通信201  2008年6月3日

極真精神と我々(15)


 極真精神は、徹底的に個人主義を乗り越えようとします。ニュースを見ると、自分の親を殺してしまったり、あるいは兄弟を殺したり、そうでなくても、教育者が教え子と淫らな行為をしてみたり、考えられない内容が横たわって現われてきます。
 個人主義は、主義主張を持たない立場なのです。いわゆる自分だけ良ければいいという考えが根底にあるのです。当然神も仏も認めないのです。先生も何もあったものではないのです。社会もあったものではないのです。国もなければ、家庭もなければ、兄弟もなければ誰もない個人であるということに走るのです。
 個人主義はまさに今の社会なのです。私たちもみなそうなのです。これが今の社会で一番先頭に立って走る機関車のように諸悪へと引っ張っていっているのです。みんな個人主義になって、家庭を失い、すべてを失うのです。最後は自分しか思わないのです。そういう風にして分裂していくのです。
 師範は保護司の仕事をしてつくづく考えさせられます。少年院・鑑別所に入所して人たちのカンセリングこの個人主義の考えを改めるところから始まります。
 
師範稽古 田子教室 突き40分